就職人気の秘訣は...リフォームのオノヤ、理由トップ「社風が良い」

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 福島県内を中心にリフォーム事業などを手掛けるオノヤ(須賀川市)。就職情報会社マイナビ(東京都)による東北地方の2020年卒大学生就職企業人気ランキングで、前年の17位から5位へと大きく躍進した。その理由の一つとして、社長自ら企業説明会で会社をPRするなど、学生の心をつかむ発信力の強さが挙げられそうだ。

 オノヤは地域別調査が始まった17年卒対象のランキングで28位にランクイン。19年卒対象では、9位の東邦銀行(福島市)をはじめ地銀などが上位を占める中17位に浮上し、県内では2位となった。今回、4位のゼビオグループ(郡山市)に次ぐ5位に上り詰めた。

 ランキングに伴うアンケートによると、オノヤを選択した理由(18項目)のトップは「社風が良い」で16.5%を占めた。マイナビの担当者は、業績悪化に伴う地銀人気の低下とリフォーム需要の拡大を指摘し、「背景となる要因とオノヤの企業努力がかみ合ったのでは」と分析する。

 小野浩喜社長(54)は、自ら企業説明会に足を運び自社の姿を伝える。「会社の考えをPRする場に、社を最も知る社長が出向かないのは矛盾している」との考えからだ。また、採用活動には社員約160人中3分の1以上を動員するほど力を入れている。

 本年度入社の男性(22)=東北学院大卒=は入社の決め手を「利他心に基づく顧客第一主義」と振り返る。社長が第一線に出る採用活動にも熱意を感じたという。「企業理念を誰よりも体現し常にベストの接客をしたい」と目を輝かせる。

 オノヤは、家ではなく生活に合わせた家具の提案などで顧客の理想の暮らしを追求。営業がデザインから施工管理を手掛ける「担当一貫制」は"無謀"と指摘されることもあるが、充実した支援体制で負担を軽減しつつ「分業に見えない分業」で顧客の要望に柔軟に対応し、満足度向上につなげている。

 14年には東京に進出。22年8月期決算では100億円の売り上げを目指す。「社会貢献、社員と顧客の幸福を追求することが経営。伸びるためには人材が必要だ」と小野社長。人気の秘訣(ひけつ)は明確な事業戦略と理念に加え、挑戦を共にする同志を求める情熱にありそうだ。