37番目の「血液型」発見! 福島医大・大戸教授らの研究チーム

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 福島医大総括副学長を務める先端癌免疫治療研究講座の大戸斉教授(68)らのチームが、日本の研究グループとして初めて新たなヒト血液型「KANNO(カンノ)」を発見した。研究成果が30日までに、米国の輸血学会雑誌「トランスフュージョン」のオンライン版に掲載された。大戸教授は「新たな血液型の発見は新しい高い山や島の発見のようなもの。今後他分野と協力した研究の進展などに期待が持てる」としている。

 チームには同大医学部付属研究施設細胞科学研究部門の和田郁夫教授と竹内真由美医療技師、輸血・移植免疫学講座の川畑絹代医療技師と東大、日本赤十字社の研究者が加わった。これまで国際輸血学会には36の血液型が登録されており、KANNOは37番目となる。名称は研究協力者に由来し、今後は変更も予定しているという。

 同大によると、血液型には一般に知られているABOやRhの他にも多くの型があり、移植や血小板輸血の際にはそれらの血液型が一致することが重要だという。チームは最新技術を用い、従来の血液型と一致しない血液を持つ人の全ヒトゲノムを解析するなどした結果、新たな血液型と判明。さらにこの新たな血液型にBSE(牛海綿状脳症)やクロイツフェルト・ヤコブ病などの原因となる物質「プリオンタンパク質」が関係していることも分かった。

 主に脳に存在するプリオンタンパク質が血液型と関係していることに、大戸教授は「意外中の意外」と驚きを語る。今後の研究でプリオンタンパク質が原因となる病気との関係についても解明を進めるという。