会津大・岡学長開発!スマホで3D画像 自動運転など応用期待

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スマホで作成した精度の高い植木鉢の3D画像

 会津大の岡嶐一学長(73)は、スマートフォンで風景や物体などを撮影するだけで、簡単に3D画像を作成するシステムを開発した。スマホ内蔵の単一カメラを使って3D画像を作成するのは「世界で初めての技術」(岡学長)で、自動運転やロボット、医療、3次元地図作成など、さまざまな分野での応用が期待される。

 スマートフォンをゆっくりと動かしながら、デスク上の植木鉢を撮影。すると20秒ほどで、画面上に精度の高い植木鉢の3D画像が表示された。植物の色や葉の重なり、奥行きなどが緻密に表示されている。

 システムの鍵を握るのが「動的視差法」と呼ばれる手法。動的視差は、車などを運転した際に遠くの景色はゆっくり、近くの景色は速く動いているように見える現象で、システムはカメラと撮影対象の間に生じる動的視差を利用。スマホを動かしながら撮影した瞬間の1こまが3Dで表示される。表示された3D画像は、3Dビューアーで閲覧し、画像を回転させることもできる。従来は、レーザーを使って計測した点群を基に3D画像を作成することはできたが、精度の高い画像を作成するのは困難だった。システムは、撮影した画像を基に3D画像を作成するため、精度の高い3D画像の作成が可能になった。

 システムの実用化が進めば、精度の高い自動運転の実現や、無人飛行機(ドローン)の測定による3次元地図の作成、さらには、体操などのスポーツの採点への応用も可能だという。岡学長は「今後も改良を進めていきたい」と話している。