『五輪聖火』25市町村リレー!福島県ルート3月26日から3日間

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 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は1日、来年3月26日に本県から出発する聖火リレーのルート概要を発表した。通過する市区町村は日本全体のほぼ半分の857で、計121日間で約1万人がリレーする。本県は3月26~28日に25市町村を巡り、「復興五輪」の理念とともに地域の魅力を発信する。実際に走る道路などの詳細なルートは組織委が年末までに決めて公表する見通し。ランナー募集は17日に始まる。

 全面再開したサッカー施設のJヴィレッジ(楢葉町、広野町)が聖火リレーの出発地。初日は同施設をスタートし、東日本大震災の津波や東京電力福島第1原発事故で甚大な被害が出た、いわき市や大熊町、浪江町などの浜通りを巡り、相馬野馬追の本祭り会場となる南相馬市の雲雀ケ原祭場地でゴールする。

 27日は相馬市を出発後、大会で野球・ソフトボールが行われる福島市などを通り県内を横断、会津若松市の鶴ケ城で終了する。

 28日は南会津町から下郷町の大内宿を経由し、県南、県中地区を中心に通り郡山市の開成山公園に向かう。1964(昭和39)年東京五輪のマラソン男子銅メダルの円谷幸吉(須賀川市出身)、ウエイトリフティング男子ミドル級で銅メダルの大内仁(郡山市出身)の古里の両市も通る。29日は栃木県に聖火を引き継ぐ。

 各日のリレーは午前10時から午後8時ごろまで。自治体間の移動は主に車を使い、離島など遠隔地では別のランタンに分けた聖火を使う「瞬間移動」も活用する。

 組織委は過去大会を参考に1日当たり80~90人(1人約200メートル)が走ることを検討しており、1日のリレーの距離は16~18キロに設定される見通し。

 日程に限りがあるため、県内では半分以上の自治体がコースから外れたが、本県のルート概要案をまとめた実行委員会は各日のゴール地点で行われる聖火の到着イベントなどを通じて「全59市町村参加型」として盛り上げる考え。

 原発事故で全町避難が続く双葉町は聖火リレーが始まる来年3月までに避難指示が解除された場合、コースに加わる可能性がある。

 内堀知事「バランス重視」

 聖火リレーのルート概要の発表を受け、内堀雅雄知事は1日、県庁で報道陣の取材に応じ、県内ルートについて「7方部、津波の被災地、原発事故の避難地域、五輪ゆかりの地、福島が誇る観光名所などバランスを重視した」と説明。その上で「聖火リレーに合わせたイベントへの参加など、全ての市町村と多くの住民が(聖火リレーに)関わることができるよう検討を進めたい」と語った。