感動と情熱!東北絆まつり 笑顔広がる2日間、出演者ら充実感

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折り返しパレードで練り歩く出演者。各祭りの踊り手らが一体となり、観客と交流しながら進んだ

 総勢約1200人による東北6祭りパレードがゴール地点に到着すると、観客から大きな拍手が送られた。東北を一つにつなぐまつりがフィナーレを迎え、出演者たちは「観客と楽しむことができた」「福島の復興、幸せを願って踊った」と充実感をにじませた。

 「福島で(6年前に)開かれた東北六魂祭(ろっこんさい)の時は祭りをしていいのかと複雑な思いがあったが、今回は復興を願いながら明るい気持ちで頑張れた」と振り返ったのは秋田竿燈(かんとう)まつりに出演した柳町竿燈会副代表の高橋義次さん(47)。「福島の確かな歩みを肌で感じ、観客から『ありがとう』と温かい言葉を掛けられ、逆に力をもらった」と感謝した。

 青森ねぶた祭のハネトを務めた福島市出身の会社員鈴木謙太郎さん(41)=東京都在住=は「観客の笑顔が印象的だった。6年前の六魂祭にも踊り手として参加したが、震災の爪痕が残っていたことを思い出す。今回は復興している様子が感じられた」と感慨深そうに語った。

 「福島の人にも幸せが訪れてほしい」と踊りに思いを込めたのは、盛岡さんさ踊りにミス太鼓として参加した盛岡市の渡辺はなさん(25)。さんさ踊りは幸せを呼ぶ踊りといい「沿道の方々と一緒にまつりを作り、楽しむことができた」と笑顔を見せた。

 山形花笠まつりで踊り手を務めた山形県米沢市の大仲海歩(みぶ)さん(20)は「暑かったが、自分たちから笑顔を振りまくことがモットー。見る人を笑顔にしようと踊ることができた」と話し、仙台七夕まつりの「すずめ踊り」を披露した仙台市の会社員菅原雄太さん(24)、蒲生和憲さん(24)は「今回の祭りをきっかけに、福島がさらに活気づいてほしい」と願った。

 「パレードから力をもらった」

 東北絆まつりは1、2の両日とも好天に恵まれた。県内外から大勢の人が訪れ、東北の6大夏祭りのパレードに見入った。夫婦で訪れた福島市の事務員皆川由利子さん(59)は「『さんさ踊り』の激しい踊りに自然と気分が上がった」と笑顔を見せた。

 友人と訪れた静岡県伊豆市の主婦瀬戸和子さん(68)は「6県の祭りが一堂に入り乱れるパレードから力をもらった。祭りを通して、東北が一つに団結していく様子を目の当たりにして、涙が出るほど感動した」としみじみと語った。