棚倉で「ニホンジカ」初確認 森林管理署が対策協議会を設立

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棚倉町の八溝山でセンサーカメラが捉えたニホンジカ

 福島県では東北道や国道4号以東に生息していないとされていた野生のニホンジカが県南地方などで生息域を拡大していることが分かった。福島森林管理署が3日、昨年10月から複数回にわたり棚倉町の八溝山(やみぞさん)に設置されたセンサーカメラにニホンジカが撮影されたことなどの調査状況を発表した。

 ニホンジカは農作物や樹木を食い荒らす「食害」や樹皮を剥がす「剥皮(はくひ)」などの被害が全国的に問題化。積雪が少ない地域では個体数が急増する恐れがあり、早期の対策が求められる。

 八溝山は棚倉町と茨城県大子町にまたがる。茨城県は環境省などによる野生生物の調査でニホンジカが分布していない国内唯一の県とされていたが、大子町の八溝山付近などで目撃情報が相次いでいるという。

 栃木県から移動した可能性があり、3県を管轄する各森林管理署などが25日に「八溝山周辺国有林ニホンジカ対策協議会(仮称)」を設立。生息状況の把握や情報共有を図り、繁殖前の捕獲など関係機関との連携に向けた体制を構築する。