増える「声掛け」事案...3年前の2倍 地域全体での注意喚起を

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県内の声掛け事案発生件数

 登下校中の児童や生徒らが見知らぬ人から声を掛けられたり、手首をつかまれるなどの「声掛け事案」が多発している。県警によると、2018(平成30)年は前年に比べて45件多い151件の通報が寄せられ、16年の72件から倍増した。今年も昨年とほぼ同じペースで発生しており、県警は「散歩など日常の活動を通じた『ながら見守り』をしてほしい」と地域全体での注意喚起を求めている。

 県警によると、今年1月~5月までに通報があった「声掛け事案」は50件(前年同期比1件増)。また今月に入り女子児童が被害に遭う事件が発生しており、10日に石川署が暴行容疑、11日には猪苗代署がわいせつ目的略取と強制わいせつの疑いでそれぞれ男を逮捕している。

 声掛けは、1人でいる小学生が狙われるケースが多く、時間は下校時間帯と重なる午後1~5時に集中しているという。県警は、子どもたちに「人通りの少ない場所に近づかない」「危ないと思ったら近くの商店や家に助けを求める」「防犯ブザーを持ち非常時には鳴らす」―の三つを呼び掛ける。

 一方、通学路の防犯指導などを担当する県教委健康教育課の佐藤隆宏主幹は「農作業などで夕方に屋外で作業する人が少なくなり、子どもを見守る大人が減っている」と指摘する。このため県警は、散歩や買い物、ウオーキングなどをしながら子どもたちを見守る「ながら見守り」を推奨。「日常の活動を登下校時間帯に合わせてもらい『ながら見守り』に取り組んでほしい」。未来を担う子どもたちを守るため、地域一体となった活動が求められている。