観光関係者からは安堵の声 吾妻山・警戒レベル「1」継続願う

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福島市町庭坂の磐梯吾妻スカイラインの入り口。ゲートは閉められたままとなっている=17日午後4時30分ごろ

 本県と山形県にまたがる吾妻山(一切経山)の噴火警戒レベルが「1」に下がり、磐梯吾妻スカイラインも再開通する見通しとなった17日、観光関係者からは安堵(あんど)の声が上がった。吾妻山の噴火警戒レベルは4月22日に1に引き下げられ、直後の5月9日には再び2に引き上げられており、目まぐるしく変わるレベルに戸惑いの声も聞かれた。

 福島市の高湯温泉のんびり館おかみの吉野さゆりさん(50)は「訪れる観光客がスカイラインを通行できず残念がっていた。レベルが引き下げされ、これでやっと開通になる」と安堵の表情を浮かべた。高湯温泉観光協会の遠藤淳一会長(64)も「レベルが下がって一安心」と話す一方、「自然相手なのでいつ上がるかは分からない。お客さんにはレベルが引き上げになっても高湯温泉は安心だと引き続き説明していく」と話した。「東京五輪が来年に迫っているので、それまでレベル1が継続してくれることを願っている」とも述べた。

 同市の土湯温泉観光協会の池田和也常務理事事務局長(61)は「秋の観光シーズンのころまでこのレベルが維持できれば、来春の観光シーズンへの期待も膨らむ」と話す。

 木幡浩市長は「安全対策に万全を期すとともに、今後の観光振興に向けて準備を進めていく」とコメントした。

 気象台...「予測難しい」

 レベル引き下げを受けて記者会見した福島地方気象台の松浦茂郎(しげお)火山防災官は「大穴火口から1.5キロの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなった」と指摘。一方で、大穴火口周辺の「地熱域」の温度上昇や面積の広がりは現在は停滞状態にあるものの、活発化前の昨年9月以前の状態には戻っていないことなども話した。

 噴火警戒レベルが本年度に入り、毎月変わっていることについては「原因は分からない。5月にレベルを2に上げた活動は短期間で終わったが、それを予測するのはなかなか難しい」と説明。「現時点で活発化を示すデータはない」とも述べた。

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