劣勢我慢...一気の逆転 福島県代表・小野内さん「アマ竜王」

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 アマ将棋最高峰の舞台で、福島県勢が66年ぶりの快挙を達成した。山形県天童市で23日開かれた第32回アマチュア竜王戦全国大会。本県代表の小野内一八(かずや)さん(24)=南相馬市原町区=が初優勝し、「アマ竜王」の称号をつかんだ。プロ棋士の羽生善治九段や藤井聡太七段の活躍などで将棋に注目が集まる中、本県アマ将棋界のレベルの高さを全国に知らしめた。

 「どの対局も接戦。決勝は一進一退で最後まで気が抜けなかった」。5月の県大会で2年ぶり2度目の優勝を果たし、全国の強豪たちに再び挑んだ小野内さん。アマ大会とは言っても、出場者は元奨励会員や優勝経験者ら強豪ぞろいで、目標は初出場だった2年前を超える8強入りだった。"想定外"の初優勝に「まさか優勝できるとは」と驚きを隠さない。

 決勝は前回大会準優勝の小山怜央さん(25)=神奈川=と対戦、相居飛車の力戦となった。後手番の小野内さんは序盤から苦戦。粘り強く指し続けて中盤に劣勢を盛り返し、終盤の一瞬の好機を逃さず逆転し150手で勝利した。「逆境でも落ち着くことを心掛けた」と小野内さん。「全国に本県のアマ将棋のレベルを見せることができた」と胸を張る。

 小野内さんは小学3年で将棋を始め、中学時代から本格的に大会に出場。岩手高(盛岡市)在学時は高校竜王戦で準優勝するなど活躍、大学時代も将棋を続けてきた。アマ竜王に輝いたことで来期の竜王戦のランキング戦6組に出場する資格を得た。プロ相手の狭き門だがタイトル挑戦の可能性はある。小野内さんは「恥ずかしい棋譜を残さないようにしたい」と謙遜しながらも「良い将棋を指したい。本県の若い世代の手本となるように頑張る」と気合をみなぎらせた。

 県勢初の「アマ竜王」の誕生に、県内の将棋関係者の喜びも最高潮だ。日本将棋連盟県支部連合会の武蔵正憲会長(65)=喜多方市=は「快挙に県内の将棋ファンは大喜びしている。活躍に期待したい」と小野内さんをたたえるとともに「県内の若い世代には励みや刺激になったはず」と本県将棋界への好影響を歓迎した。

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