『二岐山を知り尽くした男』たち...地の利を生かし「遭難救助」

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感謝状を受けた(右から)佐藤分団長と佐藤さん、安藤さん

 地の利を生かし、二岐山(天栄村)で下山中に遭難した70代男性の救出に貢献したとして、須賀川署は21日、同村の温泉宿「大丸あすなろ荘」会長佐藤好億(よしやす)さん(74)とてんえい山の会、村消防団1分団に感謝状を贈った。

 同署などによると、男性は17日午後4時5分ごろ、一緒に登山した同僚2人と別のルートで下山していたところ「道に迷った」と110番通報した。佐藤さんは「二岐山を知り尽くしている」として村の要請を受け捜索に参加。県の防災ヘリを動員し、同署や同会、村消防団、須賀川地方消防本部、村職員ら約60人態勢で捜したが、男性は発見できなかった。

 翌18日午前9時ごろ、男性と携帯電話で連絡が取れ、佐藤さんは、イノシシよけの花火の音が聞こえた方角やロープの位置などの手掛かりを聞き出した。情報を基に捜索、名前を呼びながら歩いていたところ、反応した男性が登山道から約500メートル離れたささやぶから現れた。佐藤さんらに「朝4時ごろまで一睡もできなかった」と男性。「ありがとうございました」と安堵(あんど)の表情を浮かべたという。

 同署で贈呈式が行われ、井上俊彦署長が佐藤さんと同会を代表して出席した安藤佑寿さん、佐藤照昭分団長に賞状を手渡した。「山に慣れていても、無事下山できるようGPS(衛星利用測位システム)や発煙筒、クマよけなど入念な準備が必要」と井上署長。「二岐山は村の象徴」という佐藤さんは「地元の人間として当然」と笑みを浮かべた。

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