「興福寺と会津展」開幕 福島県立博物館、国宝など仏教美術展示

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開幕した「興福寺と会津」展。初日から多くの来場者が訪れ、国宝の広目天(左手前)や多聞天(右)など仏教の美を堪能している=6日、会津若松市・県立博物館

 奈良・興福寺の寺宝と会津に息づく仏教・美術を紹介する福島復興祈念展「興福寺と会津~徳一(とくいつ)がつないだ西と東」が6日、会津若松市の県立博物館で開幕した。美しさと迫力を兼ね備えた作品が来場者を引き付けている。8月18日まで。「興福寺と会津」展は福島民友新聞社、福島中央テレビ、県立博物館でつくる実行委員会の主催。

 興福寺所蔵の国宝、重要文化財が県内で展示されるのは初めて。国宝5点を含む仏像や絵画など23点を前後期で展示する。

 興福寺が東日本大震災からの復興を願い出展した地蔵菩薩(ぼさつ)立像(りゅうぞう)(平安時代、重要文化財)は造立から千年余り、人々の祈りを静かに受け止めてきた。端正な姿でたたずみ、会場を訪れた人たちの心を捉えている。

 会津地方の寺院などに伝わる名宝30点も展示。12年ぶりの公開となるふくよかな吉祥天(きちじょうてん)立像(平安時代、個人蔵、重要文化財)も見どころの一つだ。開幕を記念して節を付けて僧侶が経文を唱える「声明(しょうみょう)」が披露されたほか、夜間開館の「夜の仏像鑑賞会」が開催された。夜の仏像鑑賞会は毎週土曜日(午後5時30分~同7時)限定で開かれる。

 観覧時間は午前9時30分~午後5時(最終入場同4時30分)。前期は28日まで、後期は30日から。休館日は8日、16日、22日、29日、8月5日。一般・大学生1300円、高校生800円、中学生以下無料。問い合わせは福島民友新聞社事業局(電話024・523・1334)へ。

 徳一に敬意...響く「声明」

 開幕に合わせ、県立博物館エントランスホールで行われた「声明(しょうみょう)の響き~仏教伝統の調べ」では、僧侶らが独特の節を付けて経文を唱える声明を披露し、いにしえの響きが来場者を魅了した。

 出演したのは、真言宗豊山派、室生寺派、新義真言宗の僧侶でつくる「新義真言聲明三宝会」の会員17人。色とりどりの法衣を身に着けた僧侶らは、鳴り響く鐘の音を合図にホールに入場すると、厳かに声を響かせた。「仏都会津」の礎を築いた徳一への敬意を込めて、声明の中では「徳一菩薩」と名前も読み上げられた。

 和紙で作った花びらを宙に放つ「散華(さんげ)」と呼ばれる所作では、西会津町授産場のメンバーがすき上げた和紙などを素材にした花びらが使われた。来場者は、僧侶らが放った色とりどりの紙の花びらを拾い上げ、大切そうに持ち帰った。

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