「甲状腺検査」結果報告の表現一部修正へ 県民健康調査検討委

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 原発事故の健康影響を調べる県の「県民健康調査」検討委員会は8日、2014、15年度に実施した2巡目の甲状腺検査の結果について、「現時点で甲状腺がんと放射線被ばくの間に関連は認められない」とする評価部会の報告の表現を一部修正する方針を決めた。

 同日、福島市で開かれた会議で、委員から「『関連は認められない』と断定できるのか。結論が早急」などの意見が出されたため。すでに部会が報告書をまとめており、今後、修正方法などを含めて検討する。

 星北斗座長(県医師会副会長)は会議後の記者会見で「説明が足りないのは確か。基本的な結論を曲げるのではなく、誤解なく伝わり、理解しやすいような表現に改める」と語った。

 会議では、複数の委員から、分析に必要なデータや条件に制約があったとして「ふに落ちない所がある」や「2巡目で発見されたがんに限定した評価と分かるような表現の方がいい」などの意見が出た。これらを踏まえ、星座長は記者会見で「どんな修文をするかは決めかねている。意見を付記するという委員の意見もあった」と述べ、今後、修正した文書を配布し、意見を募る考えを示した。

 約38万人を対象とした2巡目では52人のがんが確定し、19人に疑いがあった。部会は国連科学委員会(UNSCEAR)が年齢別・市町村別に推計した甲状腺被ばく線量を基に、甲状腺がんと診断された子どもの年齢や市町村と照らし合わせて分析。被ばく線量が高くなると、がん発見率が上がるといった相関関係が見られなかったと評価した。

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