期日前投票の立会人に19歳・熊谷さん 「選挙に興味を」

 
期日前投票に10代で初めて立ち会う熊谷さん=26日午前、郡山市役所

 郡山市選管は、7月10日投開票で行われる参院選の期日前投票所の投票に立ち会う「投票立会人」に、10代で唯一、同市の専門学校生熊谷愛永(まなえ)さん(19)を選んだ。熊谷さんは26日、同市役所で初めて投票に立ち会い、公正、適切に行われているかどうかをチェックした。

 選挙権年齢が引き下げられたことに伴い、市選管は初めて10代を選任。熊谷さんはこれまで選挙にあまり関心がなかったが、祖母から勧められ、「なかなか携われる機会がない」と応募した。選任には「びっくりした」と話したが、親しい友人には立会人になることを打ち明け「投票に行ってほしい」と促した。

 また、同世代に対して「選挙についてよく分かっていない高校生もいると思うので、自分から興味を持ってほしい」と訴えた。期日前投票所では、投票を終えた市民らに笑顔で「お疲れさまでした」などと声を掛け、爽やかに投票状況を確認した。

 市選管の熊田仁事務局長は「若い人が積極的に投票立会人を務めてくれてうれしい。若い人にも選挙を身近なものと感じてもらい、投票してほしい」と述べた。

 熊谷さんは7月3日にも市役所で立ち会う。市選管の期日前投票の投票立会人は熊谷さんを含む261人。