福島県初、福島大構内に「期日前投票所」 投票率向上期待

 
大学会館に、参院選の期日前投票所を設営する学生ら=福島大

 福島大(福島市)で30日と7月1日に参院選の期日前投票所が開設されるのを前に、福島市選挙管理委員会は29日、同大で投票所の設営を行った。大学構内に期日前投票所が設けられるのは県内初で、若年層の投票率向上が期待されている。

 投票所の設営には市選管と福島大から約10人が参加した。学生らは投票記載台や投票箱などを設置した後、来場者案内の手順などを念入りに確認し、初めての投票所運営に備えた。福島大学生の選挙啓発に取り組む学生団体「福大Voteプロジェクト」の木村元哉代表(20)は「学生が政治や選挙を考えるきっかけになってほしい」と話した。

 投票所の場所は大学会館2階。投票時間は午前10時から午後5時まで。地域住民も利用できる。

 学生の反応...「楽しみ」「興味ない」

 福島大構内に期日前投票所が設けられることを受けた同大の学生の反応はさまざまだ。投票所の運営を担当する経済経営学類の佐藤翔太さん(21)は「実際にどれくらいの学生が来るのかが楽しみ」と期待を寄せる。

 一方で「興味が湧かない」との声も上がる。共生システム理工学類の男子学生(19)は「若い世代の1人が投票に行っても(結果が)変わらないと思う。同年代で行く人も少ないのではないか」と話した。