共産・岩渕友氏が初当選 参院選・比例、早朝の吉報に固く握手

 
初当選し支持者らと万歳する岩渕氏(中央)=11日午前6時40分ごろ、福島市・共産党県委員会

 第24回参院選は11日午前、全121議席が確定した。本県関係では共産党新人の岩渕友氏(39)=福島市=が比例で初当選した。同党の本県関係の公認候補では、1977(昭和52)年の参院選全国区で当選した下田京子氏(故人、2期・石川町)以来、28年ぶりに議席を獲得した。

 「よし、やった」。11日午前6時30分ごろ、参院選比例代表で立候補した共産党の新人岩渕友氏=の当選確実がテレビで報じられると、福島市の共産党県委員会で開票状況を見守っていた岩渕氏は久保田仁党県委員長らと固い握手を交わし、支持者と喜びを分かち合った。

 共産党が比例代表で獲得した5議席のうち、当確3議席を除く残りの2議席を党内のほかの候補と争った。事務所の外もすっかり明るくなり、岩渕氏の陣営関係者からは「早く当確が出てくれ」という声が上がる中、吉報が飛び込んできた。

 岩渕氏は今回の選挙戦で、党の北海道・東北重点候補に位置付けられ、各地を飛び回り、野党統一候補や党幹部と共に支持を訴えた。安全保障関連法の廃止や全国の原発再稼働の反対、環太平洋連携協定(TPP)反対などを訴える姿勢を貫いた。