「ガンバローコール」必勝誓う 福島選挙区、各候補の舌戦終了
参院選福島選挙区(改選数1)に立候補している自民党現職の森雅子(54)、無所属新人の水野さち子(57)の両候補は20日、都市部を中心に遊説し、舌戦を終えた。政治団体「NHKから国民を守る党」の新人田山雅仁候補(35)は動画投稿サイトなどで浸透を図った。各陣営は選挙戦を総括し、必勝を誓った。
【森雅子候補】復興前進へ人生を懸ける
森候補は地元いわき市に照準を絞って朝から遊説した後、JRいわき駅前で打ち上げ式に臨んだ。ラトブ内いわき産業創造館で期日前投票を済ませ、駅前周辺で支持者とがっちり握手。「森コール」の中、両手を挙げて歓声に応えた。
「厳しい戦いでつらいこともあったが、ここまで戦ってこられたのは皆さまのおかげ。笑顔が頑張る支えだった」と感謝。その上で「復興を前へ、福島を前へ、一人一人の人生を前に進めていくために、私の全人生を懸ける」と力を込めた。
最後に佐藤憲保総合選対本部長、根本匠自民党県連会長、太田光秋同党県連幹事長、清水敏男いわき市長らと一緒にガンバローコールを響かせ、必勝を誓った。
【水野さち子候補】国民に寄り添う政治強調
水野候補は白河市から中通りを北上して遊説し、JR福島駅近くのさんかく広場で最後の訴えを響かせた。支援者と握手を交わし「国民に寄り添う政治を取り戻す」と声を振り絞った。
与党批判を前面に押し出した17日間を振り返り「多くの期待の声をいただいた」と総括。本県特有の原発事故の被害、少子高齢化など山積する課題について「この地で生まれ、生活してきたからこそ分かることがある」と、県民に身近な候補者像を強調した。
都市部と地方との格差が拡大しているとして、経済政策の転換や消費税増税の中止も訴えた。共闘した野党4党や連合福島の関係者らとのガンバローコールで演説を締めくくった。
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