参院選投票用紙...1枚「紛失」 福島市選管、二重交付の可能性

 

 21日投票の参院選で、福島市選管は同日、当日投票所1カ所で福島選挙区の投票用紙1枚を紛失した。誤って投票者に二重交付した可能性があるという。市選管が同日、発表した。

 市選管によると、ミスがあったのは蓬莱学習センターに設置した投票所。同日午後0時40分ごろ、投票所入場券と投票用紙の残りを照合した際、福島選挙区の投票用紙が1枚足りないことが判明した。投票所内を捜したが見つからなかったという。

 市選管は22日に投票所内を詳しく調べる方針。このミスを受けて市内の全投票所81カ所に注意を喚起した。

 選挙区用紙を二重交付 須賀川市選管

 須賀川市選管は21日、同日投票が行われた参院選の投票所1カ所で、選挙区の投票用紙を二重交付するミスがあったと発表した。

 市選管によると、ミスがあったのは市内の投票所59カ所のうち、同市保土原の古戸区集会所に設置した投票所。選挙区の投票を終えた有権者1人が比例代表の投票をする際、誤って職員が再び選挙区の投票用紙を配布したとしている。同日午前8時20分ごろ、投票者数と投票用紙の残り枚数を照合したところ、ミスが判明した。投票開始の同7時時点で、枚数は合っていたという。2種類の投票用紙の交付は、担当者1人で行っていた。比例の投票箱に選挙区の投票用紙が入っていた場合、その票は無効票になるという。

 ミスを受け、市選管は同投票所に応援の職員を派遣。投票用紙の交付係を2人体制とするとともに、各投票所に注意を促した。

 国政の行方を注視し1票を投じた県民からは、社会環境の充実を望む声などが上がった。

 塙と南相馬で開票作業遅れ

 21日の参院選福島選挙区の開票作業で、塙町で投票者数と投票数が合わず、再集計したため、開票終了が当初の予定より約2時間遅れた。比例の開票にも遅れが出た。南相馬市では、投票者数の集計で不在者投票者と在外投票者を二重計算していたことが分かり、開票作業が約50分遅れた。同市は比例の開票作業もシステムトラブルのため、予定より約1時間以上遅れた。