維新現職・山口和之氏「落選」 参院選比例、報告会で無念表情

 
報告会で支持者に頭を下げる山口氏=22日午前8時、郡山市の事務所

 21日に投開票が行われた参院選比例代表で、日本維新の会から立候補していた現職の山口和之氏(63)=1期、郡山市=は22日、落選が決まった。維新では比例で5人が当選したが、山口氏は4万2231票で党内7番目の得票数だった。

 山口氏は衆院議員1期を務めた後、2013(平成25)年の参院選で、みんなの党比例代表で初当選。14年の解党後は新党「日本を元気にする会」や無所属での活動を経て今年1月、維新に入党した。6年前は都内に選挙事務所を設けたが、今回は地元に事務所を置き、県内を中心に遊説を展開した。

 山口氏「思いは託す」 支援者らに感謝

 参院選比例代表で落選した山口和之氏は22日朝、同市に構えた事務所で支援者への報告会を開き「たくさんの力を借りたが健闘し切れず残念。思いは医療系の議員に託す」と無念の表情を見せた。

 比例で5議席を得た日本維新の会。テレビやインターネットの開票速報では、朝方まで当落線上の4~6人が1000票以内で推移する接戦が展開された。山口氏は近くで待機していたが、同日未明には事務所に顔を出し、支援者らと情報収集にかじりついた。情勢が見えてきたのは午前6時ごろ。「4万票を超えればいけると思っていたが周りが強かった」と肩を落とした。