「覚悟の出馬」一転 若松市長選、平出氏が立候補断念

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 会津のリーダーを決める7月の会津若松市長選。現職の室井照平氏(59)が再選を目指す中、県議会議長の職を辞してまで出馬を決めた元県議の平出孝朗氏(58)の出馬断念はあまりに突然で、多くの市民に衝撃を与えた。

 平出氏は4年前の前回も出馬に向けた準備を意欲的に進めていたが、党の調整により断念。今回は退路を断つ強い意志を示して臨んだにもかかわらず、出身母体の支持は得られなかった。「県議は平出、市長は室井との方針は変わらない。今回の出馬には大義がない」(党支部幹部)。待っていたのは、自民党県連幹事長を経験した実力者に対する厳しい評価だった。

 平出氏は最近まで周囲に意欲を示していたが、本県復興の重責を担う県議会議長を任期途中で辞めたことへの反発は根強かった。後援会幹部は「新たな支持も広がったが、戦況は不利のままだった。そこに心労や体調不良がたたった」と嘆く。

 自民分裂は回避したものの、選挙戦の構図は白紙に戻った。風評にあえぐ会津のまとめ役となるには、選挙を通じて市民の負託を受け止める力強さが必要だ。