若松市長に現職・室井照平氏再選 公選制・初の無投票

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若松市長に現職・室井照平氏再選 公選制・初の無投票

花束を受け取り笑顔を見せる室井氏(左から2人目)と妻陽子さん(左)。(右から)三女裕紀さん、次女美佑さんと孫の晴己君も祝福した=19日午後5時10分すぎ、会津若松市白虎町

 任期満了に伴う会津若松市長選は19日告示され、現職の室井照平氏(59)=無所属、1期=のほかに立候補の届け出はなく、室井氏が無投票で再選を果たした。同市長選が無投票となったのは、戦後に公選制となり市長選が行われた1947(昭和22)年以降初めて。

 東京電力福島第1原発事故に伴う風評払拭(ふっしょく)をはじめ、人口減少や少子高齢化、産業振興など課題が山積する中、課題解決に向けて進める室井氏の「地方創生」策を市民が支持し、市政のかじ取りは再び室井氏に委ねられた。

 当選証書付与式は27日午後2時から同市の会津稽古堂で行われる。2期目の任期は8月7日から4年。

 政策に幅広い信頼

 政争の激しい土地とされてきた会津若松市の市長選で、現職の室井照平氏が戦後初めて無投票で再選を果たした要因として、室井氏が進めた震災対応策や将来を見据えた地方創生策に対し、幅広い信頼が集まったことが挙げられる。市政で大きな失策がなかったことも信頼感につながった。

 室井氏は3月に立候補を表明し、1期目の実績を訴えてきた。5月には前県議会議長の平出孝朗氏が立候補を表明したが、体調不良のため急きょ断念。無投票阻止の動きもあったが準備が整わなかった。

 前回市長選で室井氏は元自民党衆院議員の故伊東正義氏を推した「伊東派」の支持を受け、元民主党衆院議員の渡部恒三氏を支持した「恒三派」の新人と激しい選挙戦を繰り広げた。今回は「市民党」を掲げ、一転して恒三派や自民以外の支持を集めた。

 同市の活力は、人口減少や産業の衰退が著しい会津地方の再生の鍵を握る。室井氏が推進する情報通信技術で企業誘致と移住者促進を図る地方創生策は課題解決の糸口だ。2期目の室井市政は成果を挙げなくてはいけない。無投票でその責任はより一層増した。