須賀川市議選、新人全員当選 投票率55.89%で過去最低

 
須賀川市議選、新人全員当選 投票率55.89%で過去最低

室井委員長から当選証書を受ける当選者

 9日投開票が行われた須賀川市議選では、定数が今回から4削減された24の議席を現職18人、新人6人が獲得した。新人は立候補した全員が当選し、うち5人が上位10位までに食い込むなど躍進した。ただ、投票率は55.89%(前回比4.63ポイント減)で、過去最低だった前回60.52%を下回り、より身近な市議選でも有権者の選挙離れが加速した。トップ当選は民主党新人の大河内和彦氏(48)。党公認を得て唯一2000票台を獲得し、議長経験者で7期目の現職高橋秀勝氏(67)を抑えて首位になった。

 当選者の政党別内訳は自民、民主、公明各1人、共産2人、無所属19人。女性は前回と同じ2人。最年長は75歳、最年少は29歳だった。選挙ごとに投票者数が増える期日前投票は出足こそ低調だったが、投票者数は6972人(男性3064人、女性3908人)で前回より555人増加。当日投票者を含めた全体の投票者総数の19.89%を占めたが、投票率低下の歯止めとはならなかった。

 新議員の4分の1を新人が占め、新風が吹き込まれた同市議会。市民の声により耳を傾け、復興の加速化など山積する課題解決に取り組まなければならない。

 「新市議」24人に当選証書

 須賀川市議選当選者への当選証書付与式は10日、同市の岩瀬農村環境改善センターで行われ、新議員24人が当選の喜びと、決意を新たにした。任期は9月4日から4年。室井宏市選管委員長が当選者に当選証書を手渡し「市民からの期待は大きい。震災からの一日も早い復興、市勢伸展が図られるよう尽力してほしい」と述べた。