「福島県議選」5日告示 79人が立候補を予定

 

 任期満了に伴う第18回県議選(定数58)は5日告示され、15日の投開票に向けて10日間の選挙戦に入る。東日本大震災と原発事故後2回目となる県議選には3日現在、現職51、元職2、新人26人の計79人が立候補を予定、全19選挙区のうち11選挙区で実戦入りする見込み。震災から4年7カ月が経過したが、いまだ10万人余りが避難を余儀なくされており、選挙戦では本県復興の加速化、原子力災害の克服に向けた具体的な施策が争点となる見通しだ。

 県議選は前回の2011(平成23)年に震災特例で春の統一地方選日程から延期され、選挙期間は通常より1日多い10日間で行われた。今回も「県内外に多くの有権者が避難する中、投票機会を確保する必要がある」(県選管)として、前回と同じ10日間で行われる。

 これまでに定数3の須賀川市・岩瀬郡と喜多方市・耶麻郡、定数2の南相馬市・飯舘村と双葉郡、1人区の本宮市・安達郡、河沼郡、大沼郡、南会津郡の8選挙区は無投票の可能性が高く、14人が無投票当選となる公算が大きい。

 5日は午前8時30分から午後5時まで、県内12市と県地方振興局6カ所(県中、県南、会津、南会津、いわき、相双)で立候補の届け出を受け付ける。