最多16人、難しい見極め 福島県議選・定数10のいわき市

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16人が立候補したいわき市選挙区。掲示板には16枚のポスターが並ぶ=5日午後、いわき市

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、2度目の県議選が5日、スタートした。選挙戦となった11選挙区の中でも、定数10に対し現職、元職、新人合わせて16人が立候補したいわき市は最大の激戦区。一方、多くの有権者が避難生活を送る双葉郡をはじめとする8選挙区は無投票で14人の当選が決まった。

 「16人もいるが、何とか当選ラインに滑り込みたい」。本来は意気揚々と臨む出陣式で、ある現職候補が訴えた言葉が県内屈指の激戦がスタートしたことを物語った。定数10に対し、16人が立候補したいわき市選挙区。掲示板には「開戦」を告げる16人のポスターが次々と張られ、乗り遅れまいとする各陣営の思惑がにじんだ。

 引退が1人にとどまった上、元職1人、新人6人が次々と名乗りを上げた。「立候補者が多すぎる」。いわき市の自営業草野明さん(70)は過去最多の立候補者数に戸惑いを隠しきれない。「16人がどのような人物なのか、よく分からない。ただ、いわきをより良くしてくれる人に投票したい」。草野さんは多くの有権者の思いを代弁した。

 立候補者が多いことを歓迎する声もある。同市の農業法人代表蛭田秀美さん(64)は「復興を進めようとする熱意を持った人が多いのはいいこと。投票日までに政策の中身を見極めて、一票を投じたい」と話した。有権者の反応に神経をとがらせながら、各陣営の選挙カーが駆け抜ける。