大熊町長に現職の渡辺利綱氏 無投票当選で3選

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無投票で3選を果たし、後援会幹部と当選を祝う渡辺氏(中央)

 任期満了に伴う大熊町長選は5日告示され、現職の渡辺利綱氏(68)=2期=のほかに届け出がなく、渡辺氏が無投票で3選を果たした。

 東京電力福島第1原発が立地する同町は全域の避難が続いており、町内の除染を進め低放射線量地域の大川原地区を復興拠点に帰還準備を進めている。一方、中間貯蔵施設の建設予定地になっており、帰還をあきらめる町民が増加傾向にあるなど課題を抱えている。

 渡辺氏への当選証書付与式は16日、会津若松市の町会津若松出張所で行われる。任期は20日から4年。

 後継不在、重責背負う

 5日に告示された大熊町長選は、現職の渡辺利綱氏(68)=2期=の無投票3選という結果だったが、対抗馬が出なかった要因には、渡辺氏の実行力に対する評価の一方、原発事故で全域避難を余儀なくされている町のかじ取りの難しさがあったといえる。

 渡辺氏は一時、健康上の理由で今期限りの退任意向を示したが、一転して出馬を決めた。渡辺氏は後継者擁立を探ったが、復興施策を進めるため国や県との交渉に当たるなど町長の職は重責で、「火中の栗(くり)を拾う」ような後継者の擁立は実現しなかった。

 反対に実績のある渡辺氏を推す動きが日に日に大きくなり、一部で対抗馬擁立の動きがあったが、出馬を決めた渡辺氏の前で立ち消えとなった。