【福島県議選・前線ルポ】組織票上積み目指す 無党派層への浸透に力-郡山市

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 4党が公認する現職9人に対し、無所属新人2人が挑む。8月の市議選は、定数38に62人が乱立する異例の混戦となったが、県議選は1カ月前まで無風。新人出馬により無投票は避けられたが、有権者の関心は低調だ。一部の陣営からは「投票率が下がれば組織票のある候補者が有利」との声も漏れる。各陣営は投票率低下を懸念しつつ後援会や支持団体の票固めと、無党派層への浸透に努める。

 市中心部を地盤とするのは、前回トップ当選の公明現職・今井久敏と自民現職の勅使河原正之。両陣営とも支持団体の票を固め、市全域への浸透を進める。

 民主現職の佐久間俊男は連合票を基盤に党組織の掘り起こしに躍起。同じ民主現職の椎根健雄は地元の北部を固めつつ、全域への浸透を目指す。前回次点だった社民党公認候補が約5800票を獲得しており、両陣営は社民系支持層の取り込みを意識した戦いだ。

 喜久田、富田両町などを拠点とする自民現職の佐藤憲保、長尾トモ子は北部を中心に支持拡大を進める。佐藤は企業や団体からの推薦を増やし、長尾は私立幼稚園などの支持組織を基盤に票を上積みする戦略。

 自民現職の柳沼純子は3期の実績を訴えながら地元の安積町から市全域へ打って出る。田村、西田、中田の「三田地区」を地盤とする自民現職の山田平四郎も地元を固めて拡大を期す。

 5期目を目指す共産現職の神山悦子は党支持者に加え、無党派層の取り込みで上昇を目指す。無所属新人の根本潤は農村部に若者を呼び込む施策を主張、同じく無所属新人の有川りえ子は世田谷区議など地方議員としての経験を強調、無党派層への訴えを強める。

 各陣営は前回落選した3陣営が得票した1万6000票の行方を注視する。投票率は3カ月前の市議選が43.85%にとどまっており、県議選では「前回の39.60%を下回る」との見方が強い。

 旧市の得票が焦点

 【二本松市】自民現職の遊佐久男は地盤の旧安達町と、東和、岩代の旧2町の後援会組織を強化し旧市に攻め込む。自民推薦で初挑戦の高宮光敏は旧市西部が地盤。自民系元県議の父の支持層や無党派層を取り込む狙いだ。

 前市議会議長で民主推薦の中田凉介も旧市が地元。後援会組織や労組支持層を頼りに支持拡大を進める。一方、無所属新人の鈴木雅之は若さを強調、街頭演説を重ねて知名度向上に懸命だ。投票率は50%台後半、当選ラインは8000票台が大勢の見方だ。(敬称略)