浪江町長選"終盤の情勢" 各候補、手探りで訴え浸透へ

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 任期満了に伴う浪江町長選は終盤に入り、新人で前町議会議長の小黒敬三候補(59)、新人で前副町長の渡辺文星候補(65)、現職の馬場有候補(66)が支持獲得にしのぎを削る。原発事故による全町避難で町民が全国各地に分散し声を届けにくい中、各候補は手探りで訴えの浸透を図る。

 小黒候補は、町の復興が他町村より遅れていると指摘し、除染の徹底やインフラ復旧、第2次復興計画の策定などを掲げる。県内の仮設住宅や復興公営住宅など町民が集中する場所を中心に遊説、個人演説会も重ね、都内でも遊説した。

 渡辺候補は、現場主義を基本姿勢に町内での執務や会議を行い、復興を加速させると訴える。町内一律賠償の実現や復興計画の見直しのほか、自らの給料月額50%削減も掲げる。県内の仮設住宅などの遊説に加え、県外にも出向いた。

 馬場候補は、震災の初期対応に当たった経験と2期の実績を強調、復興政策の継続を訴える。町議の多くが支援に回り、町民生活の再建や復興加速を地道に訴える。帰町を見据えた企業誘致や医療・福祉の充実なども掲げ、支持を広げる。

 各候補は帰町への道筋などに明確な違いを打ち出せていない。各陣営は投票率は伸び悩むとみる。町長選は前回無投票だったため、参考となる一昨年4月の町議選の53.81%を下回ると予想している。