有権者、舌戦に厳しい視線 福島県議選、論争深まらず

 

 14日に舌戦のフィナーレを迎えた県議選は、各選挙区で候補者が復興に向けた政見を訴えた。有権者は子育てや医療・福祉、原発などの政策に関心を寄せたものの、政策論争が盛り上がらず、「主張が伝わってこなかった」との声も。候補者ごとの主張の違いを見定め、投じる1票に思いをめぐらせる有権者もいた。

 候補者「有権者反応見えにくい」 

 最も多い16人の候補者が激戦を繰り広げたいわき市選挙区。ある候補は「医療・福祉についての訴えに対して、有権者の真剣なまなざしを感じた」としながらも「全体的には反応が見えにくい」と打ち明けた。

 伊達市・伊達郡選挙区の候補の一人は「女性からの声が大きく感じた」と選挙戦の印象を口にし、「将来の課題解決に向けて声を上げてくれたと思う。意思表示を大切にしたい」と語った。