浪江町長に現職・馬場氏 新人2氏に勝利、3選果たす

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花束を掲げ、当選を喜ぶ馬場さん(右)と妻のあけみさん=午後9時29分、二本松市

 任期満了に伴う浪江町長選は15日、投開票が行われ、無所属で現職の馬場有氏(66)=2期=が、いずれも無所属の、新人で前町議会議長の小黒敬三氏(59)、新人で前副町長の渡辺文星氏(65)を破り、3選を果たした。任期は12月16日から4年。

 有権者は震災直後の対応を経験し、国や県とのパイプも築いてきた馬場氏に復興と町の再生に向けたかじ取りを託した。

 投票率は56.05%で、選挙戦となった8年前の73.51%を17.46ポイント下回った。有権者が全国各地に分散していることも影響し、当初は一昨年4月の町議選の53.81%も下回るかとみられていた。当日有権者数は1万5761人(男性7625人、女性8136人)。

 当選証書付与式は16日午前10時から二本松市の町二本松事務所で行われる。

 復興施策の継続強調

 8年ぶりの選挙戦は、政治経験と実績を強調し、復興施策の継続を訴えた現職の馬場有氏が制した。

 馬場氏は、一時は病気入院し体調面も懸念されたが、「万全」と復調をアピール。全町避難で町民が全国に分散し、有権者の居場所が把握しにくい中、多くの町議が支援に回ったことも戦いを有利にした。

 震災直後から陣頭指揮を執ってきた馬場氏が敷いたレールを軌道修正しては「リスクを伴う」と考えた有権者も多いとみられる。町民と苦難を共にしてきた馬場氏に期待する声も多かった。

 町は2017(平成29)年3月を帰町開始の目標としており、各候補は帰町への道筋や復興施策に明確な違いを打ち出せなかった。新人の渡辺文星氏の現場主義という姿勢は浸透しきれず、小黒敬三氏も目玉施策の町外コミュニティー整備を確約できなかった。

浪江町長選開票結果(選管最終、敬称略)
5,786 馬場  有 66 無現
 1,841 渡辺 文星 65 無新
 1,109 小黒 敬三 59 無新