新人・藤田光子氏トップ当選 棚倉町議選、唯一の女性候補

 
武地委員長(左)から当選証書を受ける藤田氏

 任期満了に伴い6日に投開票が行われた棚倉町議選(定数14)は現職14人、新人2人の計16人が立候補して5日間の舌戦を展開し、現職13人、新人1人が当選した。

 トップ当選は今回唯一の女性候補で新人の藤田光子氏(66)。1054票を獲得し、得票数2位に420票以上の差をつけて圧倒的な支持を集めた。当選した現職13人は、前回の選挙戦と比べて得票を増やした陣営、減らした陣営、それぞれ票の変動こそあったものの、ほとんどの陣営が想定された当選ラインを超える票を獲得。意地を見せた。

 有権者数1万1662人に対して投票者数は8260人。投票率は70.83%(男性69.42%、女性72.17%)と、前回から4.69ポイント下がった。11月に行われた県議選の同町での投票率と比べても低下しており、有権者の関心が上がらなかったことがうかがわれる。

 「地方創生」の流れの中、町を活性化させ、自治体としての存在感を示していく上で議員たちの果たす役割は大きい。少子高齢化対策などの町が抱える課題の解消、町づくりへの貢献に協力し、より良いまちづくりの実現のため活躍してくれることに期待したい。 (棚倉支局・小暮親史)

 14人に「当選証書」付与

 任期満了に伴い6日に投開票が行われた棚倉町議選の当選証書付与式が7日、同町役場で行われ、当選者14人が町議として誓いを新たにした。

 武地義文町選挙管理委員長がトップ当選の藤田光子氏(66)をはじめ当選者一人一人に証書を手渡し、「町民の声に耳を傾け、町と町民の懸け橋として議員活動にまい進してほしい」とあいさつ。湯座一平町長が「行政のチェック、地域づくりに協力していただきたい」と祝辞を述べた。

 任期は来年1月1日から4年。