参院選、定数削減後 "2度目の決戦" 福島選挙区は4人

 

 参院選福島選挙区は公職選挙法改正で改選数が2から1に減少後、2度目の選挙を迎える。すでに自民、民主両党の現職2人に加え、共産党、諸派の新人2人も党公認を受け、選挙準備を本格化させている。

 立候補を予定しているのは、自民現職で3期目の岩城光英氏(66)、民主現職で2期目の増子輝彦氏(68)、共産新人の熊谷智氏(36)、諸派・幸福実現党の新人矢内筆勝(ひっしょう)氏(54)の4人。

 岩城氏は昨年8月に党本部第1次公認を受け、同10月発足の第3次安倍改造内閣で法相として初入閣。大臣就任後も公務の合間に地元に入り、選挙準備に余念がない。党県連は3月に県連大会を予定、3年前の参院選に続き「議席死守」に向け態勢強化を図る。

 増子氏は昨年11月に党公認候補に内定した。民主党政権時に迎えた6年前の前回は党公認候補が2人立候補した中、34万票でトップ当選。県内各地に設けた自身の後援会組織を中心に地盤固めを進めており、党県連も今後、本格的な選挙態勢を構える。

 昨年12月に党公認候補に決まった熊谷氏は初の選挙戦で現職2人に挑む。ただ党中央委員会は安全保障関連法の廃止に向けた野党共闘を重視、主要野党による「野党統一候補」の実現を模索しており、党県委員会は熊谷氏の擁立見送りの可能性も示唆している。

 金山町出身の矢内氏は党総務会長・出版局長。2013(平成25)年の参院選比例代表、14年の衆院選比例東北ブロックにも立候補したが、福島選挙区では初挑戦となる。

 比例は現新2人予定

 比例代表の本県関係の現職では、新党改革代表で2期目の荒井広幸氏(57)=田村市=の立候補が見込まれる。また共産党は党県常任委員で新人の岩渕友氏(39)を擁立する。