【18歳選挙権・主権者教育の今】生徒自ら考えて議論 LGBTへ理解を

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 「県議会に請願書を出したらどうだろうか」

 「受け入れられない人がいたり、反対意見があることも想定しないと」

 「高校生が行動すれば注目が集まる。嫌でも考えるようなきっかけをつくることが大事でしょ」

 福島高北校舎1階の視聴覚室で、生徒有志によるゼミ「福高ダイバーシティ」のメンバーが議論を交わしていた。多様性を意味する「ダイバーシティ」について考え、性的少数者(LGBT)への理解を深める行動計画をつくろうと、菅野愛希(あき)さん(17)=2年=が昨夏、設立したゼミだ。動画制作や請願、男女の制服の交換など、自分たちが考えた方法でLGBTへの理解を社会に提唱する計画を進めている。

 18歳選挙権の導入に伴い、重視される主権者教育。模擬投票など「目に見える」取り組みが注目されがちだが、生徒たちが「自ら考え、決定し、討論し、合議する」のが主権者教育の要だ。「物事を自分のこととして自分の頭で考える機会があれば生徒は育つ。学校が関わり過ぎることで生徒の自由を阻害し、萎縮させないよう気を付けなければ」。高橋洋充教諭(44)=社会科=はゼミの生徒たちを優しく見守りながらも、一定の距離を置く。

 菅野さんは同ゼミだけでなく、新たに18歳選挙権に関する学習会を開講させようと自ら企画書をつくって教員を説得、生徒に参加を呼び掛けている。「政治や選挙に関する知識のなさに危機感を感じた」。講師を呼んだり自分たちで調べ学習をするなどして、今夏に迫る参院選に備えるつもりだ。

 学習会ではまず、疑問点を出し合い今後どう学んでいくかを話し合う"作戦会議"を来月上旬に開く。「興味がないわけではないけど、どう学べばいいか分からない人はたくさんいるはず。一緒に学んでいきたい」