福島高生が18歳選挙権・学習会発足 政治や選挙本音で議論

 
政治や選挙に対する疑問点を出し合う生徒たち

 夏の参院選で18歳選挙権が導入されることを見据え、福島高の生徒有志が5日、18歳選挙権に関する学習会を発足した。初回は"作戦会議"を開き、政治や選挙に対する不安や疑問点を話し合った。

 「興味がないわけではないけど、どう学べばいいか分からない人はたくさんいるはず。一緒に学んでいきたい」と、2年生の菅野愛希さん(17)が呼び掛けて発足した。1、2年生約20人が参加。自分たちで選挙の仕組みや「なぜ、18歳選挙権なのか」について学習した後、「ぶちまけタイム」として選挙や政治への意見を出し合った。生徒たちは「公約はどれくらい達成されているか」「ニーズをきちんと伝えられていないから、政府の都合のいいように予算が使われている」など自由に議論を交わした。

 参加した大岡里彩さん(16)=1年=は「公約をきちんと見ずに投票してしまうようなことが多いと感じていて、自分が選挙権を持った時にそれではいけないと思った」。本田浩紀さん(17)=2年=は「みんなで学び合い、意見を共有することで視野を広げたり見識を深めることが大切だと思う」と、まもなく有権者になる自覚をのぞかせていた。