猪苗代町議選、投票率過去最低68.27% 新人2人上位当選

 

 21日行われた猪苗代町議選では、今回から1議席削減された15議席が17人で争われた。投票日が荒天だったこともあり、投票率は前回の70.15%を1.88ポイント下回る過去最低の68.27%を記録した。

 トップ当選は現職議長の強みを発揮した長沼一夫氏で、知名度を生かして支持を広げ、唯一の800票台となる835票を獲得。立候補者のうち15人が60代以上だったが、45歳の星野あけみ氏と58歳の滝田勝昭氏の新人2人が上位当選を果たした。現職は10人が当選し、1人が議席を失った。

 期日前投票者数は3356人で過去最多だったが、選挙前から多くの候補者が70%を切る投票率を予想しており、選挙戦に入ってもムードは大きくは盛り上がらなかった。

 少子高齢化による人口減少、地方創生の取り組みなど課題が山積する同町。当選議員には民意を反映した活発な議会運営を期待したい。議会の高齢化もあり、議員の後継となる若い世代の育成も次世代の町づくりには重要となる。

 疑問票550票で確定20分遅れ

 猪苗代町議選開票作業では、疑問票550票の確認作業に時間がかかり、当初午後10時を見込んでいた開票結果の確定が約20分遅れ同10時20分にずれ込んだ。

 開票作業は21日午後8時から町総合体育館カメリーナで始まった。町選管によると、機械トラブルなどはなかったが、疑問票が予想を上回ったことから、確認と立会人への説明のため遅れが生じた。町選管は「接戦が予想され、より慎重に確認作業をした」としている。