福島県の取り組み副教材に 「未来の知事選」の様子など掲載

 
本県での「未来の知事選」の取り組みが紹介されている副教材と指導資料

 総務省と文部科学省が作成し、全国の高校生に配布した副教材と、教員向け指導資料「私たちが拓く日本の未来」には、県選管と県教委が県内の高校で実施している「未来の知事選」の取り組みが実践例として紹介されている。

 副教材には、模擬選挙の方法として「未来の知事選」の個人演説会や政見放送の上映会、投票の様子などが写真付きで掲載されているほか、事前学習や政策の比較、振り返り学習の方法なども紹介されている。

 未来の知事選は2012(平成24)年度に始まり、12年度1校、13年度3校、14年度4校で実施、本年度は17校で行われる予定。福島大生が候補者になり、高校生たちが個人演説や政見放送を聞き、実際の選挙と同じ方法で投票する。本県の高校生が主権者としての自覚や知識を育むのを後押ししている。副教材と指導資料の作成に協力した県選管事務局の佐藤良作副主査(32)は「演説だけでなく政見放送を取り入れたり、投開票を市町村が運営したり、行政の枠にとらわれない取り組みができている」と話している。