目黒只見町長が3選出馬せず 「役場庁舎建設問題にけじめ」

 

 任期満了に伴い11月15日告示、20日投票で行われる只見町長選で、現職の目黒吉久氏(64)=2期=は8日、町通年議会の9月会議で、3選出馬せずに今期限りで退任する考えを表明した。

 目黒氏は、議員の質問に「役場新庁舎の建設(計画が進展しない)問題のけじめをつけたい。新庁舎計画は次のリーダーに引き継いでもらいたい」と退任の理由を述べた。

 新庁舎建設を巡っては、昨年6月と今年2月の2度にわたる入札が資材高騰などの影響で不落・不調に終わった。町議会は予定価格設定の甘さなどを指摘し、現行計画を認めない姿勢を示している。

 目黒氏は只見町出身。中央大経済学部卒。町議を3期務め、2008(平成20)年11月の町長選で初当選した。任期満了日は12月15日。

 同町長選を巡っては、町職員OBらを軸に擁立を模索する動きがある。