手探り状態...若い世代への浸透苦戦 いわき市議選・終盤の情勢

 

 任期満了に伴ういわき市議選(定数37)は9日、投票日の11日まであと2日に迫った。現職31人、元職2人、新人9人の計42人が立候補しており、各陣営は支持拡大に向けて終盤の追い込みに奔走している。

 同市は広域のため、むやみに浮動票を狙うより「地元固めが最優先」とする陣営は多い。今期限りで引退する現職4人の票の取り込みや、小川地区など議員のいない空白区でどれだけ票の上積みを図れるかが焦点となっている。

 同市議選として初めて「18歳選挙権」が適用されたが、「同じ高校3年生でも17歳か18歳か区別が付かずアプローチが難しい」「若者の情報発信・共有のツールがつかみきれない」など、各陣営とも若い世代への浸透には苦戦、手探りの状態だ。

 期日前投票は8日現在、1万7057人で、4日間の比較では前回より3545人増加。投票率は、東日本大震災後に行われ過去最低だった前回の50.05%と同等とみる陣営は多い。

 当選ラインの読みには差があるが、ある陣営は「大量得票の候補者は少なそう。その分、当選ラインは(前回の2200票台から)2300票くらいに上がるのではないか」とみている。