現職議席守る、「一票の重み」印象づける いわき市議選・戦いの跡

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いわき市総合体育館で行われた開票作業

 いわき市制施行・市議会50周年に当たる節目の年の市議選は現職30人、元職1人、新人6人が当選し、地盤を持つ現職が堅実に議席を守った。一方、わずか1票の差が当落を分かち、文字通り「一票の重み」を印象づける選挙戦となった。

 当選者の顔ぶれをみると、自民は当選20人のうち、清水敏男市長に近い会派が勢力を増大、清水市長と一定の距離を保つ会派と拮抗(きっこう)する様相となった。今後の会派編成や正副議長人事など議会運営を巡って水面下での調整が進められるとみられる。

 トップ当選は無所属の元職佐藤和良氏で、唯一5000票台の得票、昨年の県議選への挑戦を経て返り咲いた。当選ラインは前回とほぼ同じ2200票台だった。自民以外の政党は公明、共産が各4人当選し、交渉会派を維持。民進、社民は現職各2人が議席を守った。無所属は5人。

 地区別でみると平12人、勿来6人、常磐、小名浜が各5人、内郷、四倉、遠野が各2人、好間、三和、久之浜・大久が各1人。

 過去最低の投票率とはいえ、12万9270人の有権者が投票に足を運び、票に託した思いがある。選挙期間中、幅広い年代から「こんなに人数が必要なのか」と厳しい声も聞かれた。新議員には、有権者の声を真摯(しんし)に受け止め、それぞれの存在意義を示す意欲的な活動が求められる。

 ◆投票率、過去最低の46.66%

 11日投開票が行われたいわき市議選の投票率は46.66%で、過去最低だった前回選挙の50.05%を3.39ポイント下回り、過去最低を更新した。

 市内13地区全てで投票率が低下した。投票率が最も高かったのは三和地区で74.58%。次いで川前地区66.79%、久之浜・大久地区66.22%。5割を超えたのは6地区にとどまった。

 投票率が最も低かったのは小名浜地区で41.99%。続いて内郷地区42.78%、常磐地区44.12%だった。

 前回と比べて最も下げ幅が大きかったのは久之浜・大久地区で6.87ポイント下落。次いで、それぞれ候補者のいない小川地区は4.44ポイント、田人地区は4.25ポイント下落した。

 市総合体育館で11日午後8時から行われた開票には市職員約320人が作業に当たった。

 開票確定時間は同11時30分で、当初投票率の集計ミスがあったが確定までに訂正し、ほぼ予定通りに終えた。