国見町長に太田久雄氏 無投票再選、震災からの復旧復興に尽力

 
万歳三唱で再選を喜ぶ太田氏(右)。左は妻典子さん

 任期満了に伴う国見町長選は8日告示され、現職で無所属の太田久雄氏(66)=1期=のほかに立候補の届け出はなく、太田氏が無投票で再選を果たした。太田氏の無投票当選は2012(平成24)年の同町長選に続き2回連続。

 太田氏は1期目で住宅除染や被災した役場庁舎の再建など、震災からの復旧復興に尽力。2期目は道の駅オープンなどの地域活性化策に取り組むことになる。

 当選証書付与式は14日午前10時から、町役場で行われる。任期は27日から4年。

 1期目の実績を評価

 8日に告示された国見町長選で、無投票で再選を飾った太田久雄氏(66)は引き続き震災からの復旧復興の重責を担う。対抗馬が現れなかった背景には、太田氏が1期目の4年間で積み上げた実績を評価する町民の声がある。

 太田氏は9月議会で立候補を表明。藤田、森江野、大木戸、大枝、小坂の町内5方部に設けられた、町有権者の半数に迫る人数の後援会が選挙戦に備えた。

 太田氏は2012(平成24)年11月に町長に就任。屋内遊び場「ももたん広場」の開設、農産物の風評被害払拭(ふっしょく)に向けたトップセールスなど、震災復興のために精力的に汗を流した。

 2期目は、太田氏自身が「今後の町の行方を占う」と捉える道の駅オープンなど、町勢伸展の機会が多く見込まれる。1期目で固めたまちづくりの基礎を、どう発展させていくのか。2期目でその手腕が問われる。