衆院選・区割り作成方針決定 福島4区は隣接区から組み入れか

 

 衆院選挙区画定審議会(区割り審)は22日の会合で、小選挙区定数の「0増6減」や、1票の格差是正を踏まえた新たな区割り案に関し、市区町村の区域は原則として分割しないなどの作成方針を決定した。選挙区は飛び地にしないことも盛り込んだ。この方針を基に、来年1月から具体的な境界変更の作業に入り、5月27日までに首相に区割り案を勧告する。

 県内選挙区では、2015年国勢調査確定値で27万6703人となった福島4区が、人口最少県の最少選挙区の鳥取2区の28万3502人を下回り、区割り改訂基準に該当している。今回、区割り審が決定した作成方針では、市区町村の区域の分割や選挙区の飛び地は原則しないことが盛り込まれた。このため会津全域が選挙区の福島4区は、隣接する福島1区の福島市や2区の二本松市と郡山市、3区の岩瀬郡、西白河郡の一部を組み入れる方向で区割り見直しが検討される。

 ただ、市区町村の区域分割はしないことが原則のため、1、2区の人口の過半数を占める福島、郡山両市の組み入れは非現実的だ。このため中選挙区制時代に会津と同じ選挙区だった現福島3区の岩瀬郡、西白河郡からの組み入れを軸に検討が進むとみられる。