双葉町長選19日告示 町議選も同日選、ともに無投票公算

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 任期満了に伴う双葉町長選と町議選はともに19日告示、29日投票で行われる。町長選は無所属で現職の伊沢史朗氏(58)=1期=のみが立候補を表明し、町議選は定数8に対し現職6人、元職2人の計8人が立候補を予定しており、両選挙とも無投票になる可能性が高い。先行きが不透明だった町の復興が具体化する重要な4年間となるが、町民は選択肢がない状態で町の未来を託す形になりそうだ。

 町長選は4人が立候補した前回から一転し、今回は伊沢氏以外に目立った動きはない。応急仮設住宅の入居者が減り、埼玉県の避難所が閉鎖されるなど、前回以上に政策を伝える場がなく「出られる人がいない。選挙をしようにもまとまった場所がなく、現職の知名度に及ばない」との見方もある。

 政策を伝えにくいのは町議選も同様で、ある立候補予定者は選挙戦になった場合でも、拠点とする1カ所以外は遊説しない考え。

 いわき市に避難する両竹行政区長の斉藤六郎さん(79)は「みんな避難生活で精いっぱい。町政に関わろうという元気な人がいない」と、避難自治体ならではの選挙の難しさに理解を示す。同市の仮設住宅に入居する女性(77)は「帰ることを諦めている人が多く、女性グループで選挙の話は全く出ない」と周囲の関心の低さを明かした。

 立候補の届け出は町長選、町議選ともに19日午前8時30分から午後5時まで、いわき市東田町の双葉町いわき事務所で受け付ける。

 18日現在の有権者数は5296人(男性2527人、女性2769人)。