「川俣町長選」終盤の情勢 4氏が票固め、接戦の様相

 

 古川道郎前町長の辞職に伴う川俣町長選は26日の投票に向け終盤戦に入った。いずれも無所属新人で、団体役員の藤原一二候補(70)、会社員の高橋道弘候補(64)、農業の佐藤金正候補(68)、アパート経営の半沢清義候補(73)の4氏が支持基盤の票固めや票の掘り起こしに力を入れている。

 4氏が立候補したのは、これまで最多だった1971(昭和46)年4月の町長選以来で46年ぶり。各候補の支持層は入り乱れており、接戦の様相を呈している。

 藤原候補は地盤とする東部と大票田の旧町内を拠点に遊説し支持を訴える。高橋真一郎選対本部長は「支持の広がりを感じる。候補者のひたむきさを愚直に訴えたい」と話す。

 高橋候補は町議時代の後援会をフル稼働した選挙戦を展開しており、佐藤喜三郎選対本部長は「草の根運動で活動しており、手応えを感じている。票を積み重ねたい」と意気込む。

 佐藤候補は県議時代に築いた後援会組織を土台に支持を呼び掛ける。黒沢敏雄選対本部長は「盛り上がりを感じる。県や国とのパイプを維持するためにも危機感を持って訴える」と語る。

 半沢候補は町内をくまなく遊説しながら街頭演説を展開し、支持拡大を図っている。選対本部長は立てない戦いで、健康づくりと高齢者福祉の充実などを盛り込んだ政策を訴えている。

 投票率について各陣営とも過去最低だった前回の56.48%を大きく上回り、70%前後と予想している。4候補とも新人で、町議補選も同日程で行われることから、町民の関心は前回より高い。