品川候補・子育て支援充実訴え 浜津候補・女性視点の人づくり強調

 

 任期満了に伴う郡山市長選は16日の投票に向け、いずれも無所属で、現職の品川萬里候補(72)=1期=と、新人で前市議の浜津和子候補(63)が遊説や個人演説会を精力的にこなし、票の上積みへ奔走している。

 品川候補は旧市内を中心に市内全域を回り、子育て支援の充実や環状道路の整備などを訴えている。重視する浮動票のうち、特に女性票や若年層の取り込みに力を入れ、14日は市の郊外、15日は旧市内を中心に遊説、支持拡大を図る。

 河内勉選対幹事長は「終盤まで、これまで通りの選挙戦を続ける」と話す。陣営は投票率が前回を下回る40%前後と予想、6万5千~7万票の獲得を目指す。

 浜津候補は市内をくまなく巡り、記録が残る中で同市長選初の女性候補として女性の視点を生かした人づくりを強調、浮動票の取り込みに全力を挙げる。陣営は投票率が前回を上回る47%程度と予想、当選ラインを6万5千票に設定した。

 近内利男選対事務局長は「浮動票の動向が勝敗の鍵」と強調。今後は人通りの多い地域に攻勢を掛け、相手候補との政策の違いなどを訴えていく構えだ。

 期日前投票は初日の10日こそ前回を上回ったが、13日現在では、前回を下回る結果となっている。最近の選挙では投票率が低下傾向にあり、有権者の投票行動が情勢を左右するとみられる。