「18歳選挙権」で投票率注目 郡山市長選、投票所入場券が緑に

 

 16日投開票の郡山市長選は、現職で再選を目指す品川萬里候補(72)=1期=と、新人で前市議の浜津和子候補(63)が舌戦を展開している。経済県都のかじ取りを託す市長選の投票率は低下傾向が続く。今回の市長選では「18歳選挙権」が初めて適用され、投票率の動向も注目される。

 2013(平成25)年に行われた前回の市長選は、過去2番目に低い45.01%を記録。同市選管は今回、初の試みとして、投票所入場券の色を白から緑に変更した。色分けし、有権者が郵便はがきや直近の選挙の入場券と区別しやすくする狙いもあるが、「有権者が目にするよう目立つ色にし、投票率アップにつながれば」と期待を口にする。

 市長選の投票率は、選挙記録が残る1947年以降、59年の92.56%が最も高く、85年の73.53%以降は投票率の低下が続いている。2001年は3選を目指す現職と新人の一騎打ちとなったが、初めて50%を割り過去最低となる42.60%となった。05年は現職の引退に伴い、新人4人が争う激しい選挙戦に加え、県議補選、市議補選が重なったことで、57.43%と20年ぶりに投票率が上昇した。