「福島4区」編入反対の意見書採択 西郷村議会が全会一致

 

 衆院選挙区画定審議会の区割り改定案の勧告を巡り、西郷村議会は27日開いた臨時会で、同村を福島3区から福島4区に編入する方針について「強く反対する」とする意見書を全会一致で採択した。5月2日に国に提出するほか、県にも提出して理解を求める。

 村議会は意見書で、中通りと会津では「文化、風土、気候に差がある」とし「境界を接するだけで3区から4区に移すことは実態に合わない」と指摘。その上で「県南という単位を1村だけ外れることは国会陳情、要請、要望等を共にしてきた中で不合理を生む」と訴えた。

 また区割り改定案だけでなく「1票の格差以上に地方は厳しい現実にさらされている」などとして、中選挙区制に戻すことや地域の面積などを考慮した基礎的議員数の配分加重など、選挙制度の抜本的見直しも求めている。

 意見書は安倍晋三首相、高市早苗総務相、大島理森衆院議長、伊達忠一参院議長宛てに提出する予定。