いわき市長選、現・新の選挙戦公算 新人・宇佐美氏が出馬表明

 

 任期満了に伴い9月3日告示、同10日投票で行われるいわき市長選は、現職と新人による選挙戦となる公算が大きくなった。前回立候補した元衆院議員の宇佐美登氏(50)が10日、同市で記者会見し、無所属で立候補することを表明した。

 宇佐美氏は「現市長の市政運営を見てきたが、総合磐城共立病院の建て替え計画見直しやミニ新幹線導入などの公約を守っていない」と批判。その上で医療、福祉、介護を柱に掲げ「共立病院の在り方、予算の使い方などを再考する。いわきの医療再生を第一に、誰もが安心できる仕組みをつくりたい」と述べた。

 宇佐美氏は東京都出身、早大理工学部卒。父がいわき市出身で、2012(平成24)年から同市在住。衆院議員は旧東京2区などから出馬、2期務めた。13年の前回市長選は3万1402票で落選した。

 いわき市長選を巡っては、現職の清水敏男氏(53)=1期=が4月に立候補を表明。同市長選は05年以降、自民党支持層を二分する選挙が3度続いており、前回市長選で敗れた渡辺敬夫氏に近い市議会最大会派「志帥(しすい)会」の動向も注目される。