「富岡町長選」告示 現・新2氏一騎打ち、帰還施策など争点

 

 任期満了に伴う富岡町長選が20日告示され、届け出順にともに無所属で、再選を目指す現職の宮本皓一氏(70)=1期=と新人で前町議の山本育男氏(58)が立候補、30日の投票に向け10日間の選挙戦に入った。同日、即日開票される。

 町長選は東日本大震災後2度目で、東京電力福島第1原発事故による避難指示が一部を除いて4月1日に解除されてからは初めて。

 町内居住を町に届け出た人は今月1日時点で123世帯193人にとどまり、住民帰還を後押しする取り組みや帰還困難区域の再生、生活環境の充実、産業復興への施策が争点となる。

 19日現在の有権者数は1万1480人(男性5731人、女性5749人)。

 21日から「期日前投票」

 富岡町長選の期日前投票は21~29日、町役場や避難者が多いいわき、郡山、福島、三春、大玉の各市町村に設けた計9カ所の期日前投票所で行われる。

 期間は、町いわき支所(いわき市)に隣接するいわき地区多目的集会施設が最も長い21~29日で、町役場と町郡山支所(郡山市)が24~29日。いわき、郡山両市では、町民が暮らす仮設住宅の集会所にも期日前投票所が置かれる。