楢葉町議選、福島県内初の定数割れ 避難影響、なり手不足

 

 任期満了に伴う楢葉町議選が27日告示され、定数12に現職9、元職1、新人1の計11人が立候補した。ほかに届け出はなく、定数を1人下回ったまま無投票当選が決まった。県選管によると、記録が残る1963(昭和38)年以降、補欠選挙を除く選挙で定数割れは県内で初めて。

 町選管によると、同町議選での無投票は初。本選挙は震災後2度目で、原発事故による避難指示解除後は初めて。人口7233人のうち町内居住者は約4分の1に当たる1740人(6月末時点)にとどまっており、一時全町避難した影響で町議のなり手が足りない実態が浮き彫りになった。

 公職選挙法の規定では、欠員が定数の6分の1を超える(楢葉町議会では欠員3になる)場合でなければ再選挙は行われず、そのまま次の任期に入る。任期は9月1日から4年。

 有権者数は今月26日現在で6306人(男性3155人、女性3151人)。