前福島復興局長・木幡氏が立候補表明 福島市長選、選挙戦確実に

 

 復興庁福島復興局長を26日に辞職した木幡浩氏(56)が28日、福島市長選(11月12日告示、同19日投票)に無所属で立候補することを表明した。現職の小林香氏(58)=1期、無所属=が今月12日に立候補を表明しており、現職と新人による選挙戦が確実となった。

 福島市の県政記者クラブで記者会見した木幡氏は、出馬を決断した理由について「(福島市議有志などからの)要請を受けて熟慮した結果、私の地域経営力が必要とされていると考えた」と述べた。

 その上で「自分の全てを出し尽くし、復興から創生に転換する新しい福島のステージづくりに挑戦していく」と市政刷新への意欲を語った。

 福島市長選を巡っては、ほかに同市選出の自民党県議などに出馬を模索する動きがある。

 木幡氏は飯舘村出身。原町高、東大経済学部卒。旧自治省出身。香川県政策部長、岡山県副知事、消防大学校校長を歴任、2016(平成28)年6月から復興庁の現場トップを務めた。

 今月7日に民進、社民、自民党系の超党派市議有志から市長選への立候補要請を受け、出馬に前向きな態度を示していた。