「いわき市長選」告示 現・元・新3氏が立候補、選挙戦へ突入

 

 任期満了に伴ういわき市長選が3日告示され、いずれも無所属の、新人で元衆院議員の宇佐美登氏(50)、元職の渡辺敬夫氏(71)、現職の清水敏男氏(54)=1期=の3人が立候補した。3候補は支持者を前に第一声を放ち、市政のかじ取り役を決める選挙戦に突入した。

 現市政の是非が問われるとともに、医師不足や市立総合磐城共立病院の在り方など地域医療の再生、人口減少が進む中での子育て支援や教育の充実、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興を見据えた市の将来像などをどう示せるかが焦点となる。

 宇佐美候補は「地域医療日本一」を掲げ、医療施策の充実や市政刷新を訴える。渡辺候補は幼児教育の無料化などを公約に、将来を見据えた施策で返り咲きを狙う。清水候補は1期4年の実績を強調し、復興やまちづくり施策など市政継続を呼び掛ける。

 政党関係で、清水候補は自民党いわき総支部の推薦、公明党いわき総支部の支持を取り付けた。渡辺候補は連合福島が推薦する。

 いわき市の2日現在の有権者数は27万7150人(男性13万5429人、女性14万1721人)。

 3氏、地域医療や復興で『舌戦』

 3日告示されたいわき市長選に立候補した、新人の宇佐美登候補、元職の渡辺敬夫候補、現職の清水敏男候補の3陣営は、10日の投開票に向けて舌戦をスタートさせた。

 宇佐美候補は「医療問題解決や高齢者の交通手段確保などを実現する」、渡辺候補は「将来への人材育成や共立病院の休診科目再開に取り組む」、清水候補は「復興の礎が整うまで私の責任で素晴らしいまちにしたい」とそれぞれ第一声で訴え、市内各地へ選挙カーを走らせた。