いわき市長選、低下傾向続く「投票率」 18歳選挙権で若者注目

 

 任期満了に伴ういわき市長選は、10日の投開票まであと2日となった。中核都市のかじ取り役を選ぶ重要な選挙だが、同市では市長選に限らず投票率の低下傾向が続いており、3候補者の陣営は投票率50%前後を予想する。

 今回は同市長選として初めて「18歳選挙権」が適用され、若者の投票率の動向も注目される。

 広域合併により同市が誕生した1966(昭和41)年以降の投票率を見ると、最も高かったのは合併後初めて行われた66年で、最多の4人が立候補し投票率は88.79%。その後、70年から90年までは上昇と下降を繰り返しながら徐々に低下傾向となった。94年には初めて50%を割り、これまでで最低の45.31%を記録。保守勢力分裂は2005年からで、同年は69.30%、09年は56.02%、13年は51.13%となっている。

 「18歳選挙権」適用後に行われた選挙として、昨年7月の参院選は全体投票率53.53%だったが、18歳は41.02%、19歳は30.98%と平均を下回った。また、昨年9月の市議選では全体投票率46.66%に対し、18歳34.60%、19歳22.45%と低調だった。